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コラムの泉

権利譲渡(けんりじょうと)

カテゴリ
企業法務  >  知的財産権
最終更新日
2010年06月16日 11:05
著者
西川特許事務所・オフィスニシカワ さん
ポイント
1,207,782ポイント
ポイントランキング100

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    わかっちゃう! 知的財産用語    No.254

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こんにちは!  わかっちゃう弁理士 西川幸慶です。


 ☆ 本日の知的財産用語


権利譲渡(けんりじょうと)]


 権利を他の人に譲渡する(譲り渡す)ことです。



(1)
 特許権,実用新案権,意匠権商標権などは「産業財産権」と呼
ばれますが、「財産」ですので基本的に自らの意志で処分すること
ができます。


 たとえば自分の所有している「腕時計」という財産を他人に譲る
ことができるように、特許権,商標権などの権利も他人に譲ること
ができます。


 少し前まで「産業財産権」のことを「工業所有権」と呼んでいま
したが、その名の示すように「所有権」としての性質を持っており、
売り買い等することもできるのです。

 このように権利を他人に譲渡することを「権利譲渡」といいます。



(2)
 権利譲渡は有償であることが多いですが、無償の譲渡もあります。


 たまにメール相談などで権利譲渡の「相場」を尋ねられることが
有るのですが、特に決まりはありません。基本的には当事者間の交
渉次第です。


 「どうしても欲しい」という事情があれば足下を見られて高額に
なってしまうこともあると思いますし、特に権利者が必要としてい
ない権利なら安価で譲渡してもらえることもあると思います。


 尚、権利の経済的価値を判断する「評価」については いろいろ
手法や算出方法が検討されていますので、当事者間で合意が得られ
るのであれば そのような方法も参照されるとよいかもしれません。



(3)
 特許や意匠や商標の登録があると、権利者に「特許証」,「意匠
登録証」,「商標登録証」などが付与されます。

 参照:「特許証」 http://www.jpat.net/y32.htm


 しかしながら、この「特許証」等は記念品的な存在であり、それ
自体は「権利書」ではありません。


 したがって、「特許証」や「商標登録証」自体を譲渡しても、特
許権や商標権などを譲渡したことにはなりません。


 譲渡する際には、権利の「移転登録」の手続が必要です。

 参照: 「移転登録」http://www.jpat.net/Y172.htm


      ☆              ☆


[関連事項と経験談]

(1)
 他人の権利を譲渡して欲しい場合は権利者と交渉しますが、権利
者が権利を手放したくない場合は譲渡の合意が得られません。


 そのような場合、権利譲渡ではなく、途中から「実施許諾」,
「使用許諾」の交渉に変わっていくこともあります。


 「実施許諾」,「使用許諾」というのはいわゆる「ライセンス」
のことで、特許権や商標権などは権利者が保持したまま、発明や商
標などを実施・使用する権利である「実施権」,「使用権」を(通
常は有償で)認めることです。



(2)
 他人に権利譲渡してしまうと、当然ながら その権利は他人のも
のとなります。


 そのため、自分も譲渡後は発明,商標などを実施・使用できなく
なります。勝手に使うと、権利侵害となってしまいます。


 他人に譲渡したいが自分の使用は確保したい場合には、新たな権
利者となる譲渡相手に権利譲渡をする代わりに相手から「実施許諾」,
「使用許諾」してもらえるよう交渉すると良いと思います。



(3)
 商標権は原則として10年ごとの更新ですが、特許権,実用新案
権,意匠権は権利を維持するために「年金」とよばれる登録料を納
付しなくてはなりません。(納付しないと権利は消滅します。)

 参照:「年金」 http://www.jpat.net/y06.htm


 つまり権利を維持するために費用かかかるということです。いろ
いろ戦略はあるとは思うのですが、使わない権利を持っていても費
用の無駄になることが多いです。

 
 近年では景気の関係で、「年金」を納付せずに せっかく取得し
特許権等を消滅させるというケースも多くなってきていると聞き
ます。


 しかしながら、誰かに有償で権利譲渡できれば収益を得ることが
できますので、権利消滅させる前に、権利譲渡できないか検討され
ると良いと思います。


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 「わかっちゃう! 知的財産用語」

  発行   西川特許事務所 ( http://www.jpat.net/
       兵庫県西宮市東山台3丁目9-17  
       電話 0797-61-1841、 FAX 0797-61-1821 
  発行人  弁理士 西川 幸慶  pat@jpat.net
   
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  (C) 2010 Nishikawa Yukiyoshi 
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[編集後記]

 家で息子(小6)の勉強を みてやりました。学校では「社会」
では日本史を習っており、今は「平氏(平家)と源氏」が話の中心
です。

 しかしながら、私はその時代の日本史にあまり興味が無く、教え
ていても面白くありません。

 次第に話が日本史から外れていき、途中で「昆虫」と「水の生物」
の図鑑を持ち出して
「ゲンジボタル」と「ヘイケボタル」の違いとか、「ヘイケガニ」
の話などをしました。

(確かに 名前は「平家」と「源氏」に由来するのですが・・)


 結局 ほとんど歴史の勉強になりませんでした (^-^;)



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