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コラムの泉

無期転換申込権

カテゴリ
労務管理  >  全般
最終更新日
2017年11月29日 14:58
著者
野手人事労務コンサルティング さん
ポイント
639,820ポイント
ポイントランキング100

私は、毎日の通勤に加え、お取引先を訪問するときにも電車に乗るので、普通の同年代の人と比べて
電車に乗る機会は非常に多いだろうと思います。
毎日の通勤は、混雑を避けるため朝遅く、晩は早くの所謂「重役出勤タイム」としているのですが、
最近は(電車の中が混んでいないという)この時間帯のメリットが失われてきたように感じています。
つまり、前と比べると随分と乗っているお客さんが増えだしたのです。それも一見してジイサンと
分かる私と同じような年配のお客さんがです。
一人でむっつりと文庫本を読んだり、奥様らしき人と一緒だったりと電車の中での仕草はさまざまですが、
共通していることは優先席に悠然と座っていることと仕事の匂いがしないことです。
そして、ある日ハタッと気がつきました。“あぁ、団塊組が定年退職したからだ”と。

2014年に団塊世代の最後の砦が崩れ、大量のサラリーマンたちが、65歳の定年で会社を離れ、
自由な(?)リタイア生活に入ったのです。サラリーマンならいつかは必ず迎える定年退職です!
リタイアしたとはいってもまだまだ身体は元気だし、気力も充実しています。だから、何もする
こともなく所在なげに家にずっといると気が滅入ってしまいます。
本人だけでなく奥さんも、旦那が四六時中ズッと家にいることには息が詰まり、どう扱ったらよいか
戸惑ってしまいます。そこで結局は、旦那が外に出て家にさえいなければ、今まで通りで万事まるく
治まるということになるのですが、問題は、男にはそう簡単には「行く場所」が見つけられない
ということです。
会社という安定した「行く場所」が無くなると、多くのリタイア族は、朝起きたら先ず
“今日はどこに行ったらいいんだろう?”という問題に悩むようです。そして、家に居ずらくなった
人たちが外に出かけ、喫茶店をハシゴしたり、図書館に流れ着いたり、そこで新聞棚の新聞を巡って
小競り合いを繰り広げたりと厳しい一日を過ごすことになるです。
そういう「家には居られないので外に出かけた」人たちが、一日を何とか無事に過ごして家路に
つくのが、早めの夕方なのです。そして、その時間帯が生憎私の帰宅時間と重なってしまっている
んですね。だから、私同様に見るからに何か「くたびれたなぁ」という顔をしています。

そのくたびれた顔どうしが、時には優先席をめぐってバトルを行うことがあります。ときには私も
座れ、バトル相手も向かい側の席に座れることがあります。そんなとき席について何気なく前を見ると、
相手もこちらを見ていて、バツの悪い思いをすることもあります。
そんとき私は、心の中で、決して相手を“コンチクショウ”なんて罵りません。穏やかに“お疲れさん。
座れて良かったね!”と声をかけるようにしています。なぜなら、相手のジイさんとはたまたま優先席を
めぐって争ってしまいましたが、実は、お互い切ない家庭生活をおくっている同志でもある(?)と
勝手に思うからであります。

そんな厳しいバトルの日々を過ごしている私にも、この間、嬉しいことがありました。
先日、時間が出来たので痛む足を引きずって愛犬「ハナちゃん」に会いに行ったのです。  
[ハナちゃん」は、以前、私が妻と一緒に住んでいた家に、今は私の娘夫婦と一緒に住んいます。
そして前と同じように、昼間は誰もいない2階で留守番をしています。私が家につき2階に上がると直ぐに
私と分かったのか、しっぽを振りながら駆け寄ってきました。1年振りの再会です。「ハナちゃん」は
元気でした。「本当に良かった!!」
もともと不自由な私の右足は、亡くなった妻を1年近く介護したときの疲労蓄積のせいか、昨年末あたり
から坐骨神経痛の痛みまで出てしまい、とても犬の散歩ができる状態ではなくなってしまいました。
これでは、どんどん高齢化していく「ハナちゃん」を、ずっと一人で世話して行くのはとても無理…と
思いました。一時は犬好きの人に託すことも考えましたが、「ハナちゃん」を可愛がっていた娘夫婦が
引き取る意向を見せてくれたので、他人に託すより“きっと良い”と思って、住んでいた家と「ハナちゃん」
を娘夫婦に託すことにしたのです。辛い決断でした………。
そして私は昨年12月、二つ先駅のこじんまりとしたマンションの一室に引っ越し、以来「独居老人」
を続けています。足が痛いし、「ハナちゃん」に会うと未練が残るし、また「ハナちゃん」も寂しがるだろう
との思いから、引越し後は「ハナちゃん」に会いに行きませんでした。だから、この日は、ずっと会いたいと
思っていた「ハナちゃん」に久しぶりに会えて大満足の時間を過ごすことができました。
でも、会えば別れの時が必ず来ます。
“足がそんなに痛くないときにまた来るからね。それまで元気でね「ハナちゃん」!”と言いながら
泣く泣く帰りましたが、「ハナちゃん」はキョトンと首を傾げていました。                                    
「ハナちゃん」は0歳から私たち夫婦二人と長く一緒に住んでいましたが、2年前の秋に妻がいなくなり、
そして昨年末に私がいなくなって“何でだろう?”とずっと思っているのかもしれません。
「ハナちゃん」ももう12歳の高齢犬となりました。私とどっちが先に妻のもとに行くかは分かりませんが、
私は帰りの電車の中で“その内にまたママと3人で一緒に楽しく暮らそうね!”とボォーと思っていました。

前回の「特定受給資格者」についての話は、如何でしたでしょうか。
今回は、「無期転換申込権」についての話をします。
──────────◆ 目 次 ◆──────────────
○「無期転換申込権」
────────────────────────────────
労働契約法の無期転換ルールに関しては、一般的には来春(2018年4月1日)以降
に無期転換申込権が発生するので、今年度内に対応が必要だとよく言われます。
基本的にはその理解でよいのですが、特定の場合には既に無期転換申込権が
発生している場合もありますので、ご注意下さい。
(1)無期転換ルールの基本
 無期転換ルールは、同一の使用者との間で、有期労働契約が5年を超えて
反復更新された場合、有期契約労働者からの申込みにより、期間の定めのない
労働契約に転換されるルールのことを言います。この5年(通算契約期間)の計算は、
改正法の施行日である2013年4月1日以降に開始した有期労働契約からカウント
されます。よって、その5年後である2018年4月1日以降に無期転換申込権が発生
すると言われるのです。
(3)厚生労働省の3年契約のケース
 このように一般的には来春以降に無期転換の問題が発生すると理解されていますが、
厚生労働省はパンフレット等で、「契約期間が3年の場合、1回目の更新後の3年間に
無期転換の申込権が発生する」という例をあげています。
これは以下のようなケースとして理解すると良いでしょう。
[1回目契約]2013年4月1日~2016年3月31日(3年間)
[2回目契約]2016年4月1日~2019年3月31日(3年間)

 労働基準法では原則として3年間まで有期労働契約を締結できるとしています。
このケースの場合、2回目の契約を行った時点で、通算契約期間が5年を超えますので、
2016年4月1日以降、無期転換申込権が発生することになります。
つまり、既に無期転換申込権は発生しているのです。しかし、現実的に1年を超える
有期労働契約を締結することは実務上、ほとんどありませんので、多くの実務担当者は
「こんなケースはない」と考えているのではないかと思います。


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