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コラムの泉

登録第5980196号:「OHO」

カテゴリ
企業法務  >  知的財産権
最終更新日
2017年12月19日 11:33
著者
明立特許事務所 さん
ポイント
407,970ポイント
ポイントランキング100

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□■□【真似とは言わせない!ネーミングのツボ】□■□
■□                     
□                       12月19日号
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 弁理士 深澤です。

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★このメルマガの目的♪
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 このメルマガでは、商標の審判・裁判事例等を通して、

○どんな商標が類似といわれたのか
○識別力のある商標とはどんなものなのか

 といったことから、ネーミングを考える際のツボを明らかにして
いきます。

(配信中止はこちらまでhttp://www.mag2.com/m/0000241197.html)

 それでは、今週も始めます。

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★今回の事例♪
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 今回取り上げるのは、

○登録第5980196号:「OHO」

 指定商品・役務は、第9,35,42類の各商品・役務です。

 ところが、この商標は、

 登録第5873068号商標

 上段に「O」の欧文字と「:」(コロン)の記号,そして「O」
の欧文字を太い黒字で横書きし,下段に「ORIENTAL HE
ALTH ORIGIN」の欧文字を横書きし,それぞれを角張っ
た書体で表してなる構成

 と類似する、とされて一旦は登録が認められませんでした。


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★判断の分かれ目♪
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 そこで、登録が認められないのはおかしい、として拒絶査定不服
の審判(不服2017-007884号)が請求されました。

 では、審判でどんなやりとりがあったか紹介します。

 まず、この商標

「特定の意味合いを有する成語を表してなるものではないため,
特定の観念は生じないが,その構成文字に相応して「オーエイチ
オー」の称呼が生じる。」

 一方、引用商標

「上下段部分は,間隔を設けて配置され,文字の太さも著しく相違
することから,それぞれが視覚上分離して認識されるものである。」

 そして、

「上段部分は,上記のとおり,欧文字及び記号を横書きしてなる
ものであるが,全体として特定の意味を有する成語でもなく,なに
より角張った特異な書体で,正方形図形を組み合わせてなるような
構成よりなるため,それら欧文字及び記号を特異な態様で図案化
してなる印象をも与えるものである。」

「すなわち,当該部分は,前後に配置した太枠正方形の間に,黒塗り
の小さな正方形2つを縦に並べることで,前後の正方形の間の
余白に白抜きで「H」の欧文字を表現してなる可能性をも看取させる。」

「しかし,このように看取される可能性があるとしても,図案化の
程度が顕著であり,黒字及び黒塗り部分と白抜き部分とを併せて
「OHO」の欧文字を表記してなるものとは直ちに認識し得ない
のだから,」

「むしろ全体をしてまとまりよく文字及び記号を図案化してなる
ものと認識,看取されるというべきである。」

 そうすると、

「構成上,上段の文字及び記号を図案化した部分と下段の文字部分
とに分離して認識,理解されるもので,両者を分離して観察する
ことが取引上不自然であると思われるほど不可分的に結合している
ものではなく,それぞれが独立した構成部分であるとの印象を与え
るものであるから,」

「上段部分と下段部分のそれぞれを,自他商品識別標識として強い
印象を与える要部として認識,理解し,取引に当たるというべき
である。」

 そして、

「上段部分は文字及び記号を図案化してなるものであるが,図案化
の程度が顕著であり,その構成全体をして特定の文字を表してなる
ものとは直ちに認識することができないのだから,これより称呼
及び観念は生じない。」

 また、下段部分は、

「全体として特定の観念を生じさせるほど具体的な意味合いを想起
させるものではないため,これより特定の観念は生じないが,その
構成文字に相応して「オリエンタルヘルスオリジン」の称呼が生じる。」

 そこで、両者を比較すると、

引用商標の上段部分からは特定の称呼及び観念が生じず,本願商標
からも特定の観念が生じないため,両者は称呼及び観念においては
比較できない。」

 外観は、

「両者の文字部分と図形及び記号を図案化した部分の外観を比較
しても,構成文字において,全体の3文字中,語頭と語尾の「O」
の文字を共通にするが,中間部分の「H」の欧文字と「:」の記号
の差異から明瞭に区別できるものであり,全体の外観上の印象も
相違する。」

 引用商標の下段部分と比較すると、

「それぞれの「オオエイチオー」と「オリエンタルヘルスオリジン」
の称呼は,構成音及び音数の相違から,明らかに聴別できるもの
であり,」

 外観は、

「構成文字及び文字数における顕著な差異から,相紛れるおそれは
ない。」

 また観念は、

「両者は共に特定の観念を生じないため,観念については比較でき
ない。」

 として、

「両者は,外観,称呼及び観念のいずれにおいても類似するもの
ではない。」とされました。


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★事例からわかったネーミングのツボ♪
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 今回は、場合によって外観が共通する商標の類似が問題となり
ました。

 白黒が反転するとHに見えるのかもしれませんが、やはり印象が
異なると違って見える部分があります。

 どこかで大きく異ならせることが真似とは言わせないツボになり
ます。 

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 お役に立ちましたでしょうか?

 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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真似とは言わせない!ネーミングのツボ(毎週火曜日発行)

ご質問・ご感想お待ちしております!

  編集・発行 深澤 潔
  http://brand-service.biz/

 各種商品・サービスのネーミング、会社ロゴ等の商標登録関連
を扱っております
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