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コラムの泉

登録第5999920号

カテゴリ
企業法務  >  知的財産権
最終更新日
2018年03月06日 11:25
著者
明立特許事務所 さん
ポイント
511,197ポイント
ポイントランキング100

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□■□【真似とは言わせない!ネーミングのツボ】□■□
■□                     
□                       3月6日号
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 弁理士 深澤です。

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★このメルマガの目的♪
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 このメルマガでは、商標の審判・裁判事例等を通して、

○どんな商標が類似といわれたのか
○識別力のある商標とはどんなものなのか

 といったことから、ネーミングを考える際のツボを明らかにして
いきます。

(配信中止はこちらまでhttp://www.mag2.com/m/0000241197.html)

 それでは、今週も始めます。

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★今回の事例♪
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 今回取り上げるのは、

○登録第5999920号:

 濃い灰色の角が丸い四角形の中に、家と思しき灰色の図形を配し、
上段に「d」の欧文字を、下段に「リビング」の片仮名を、共に
白抜きで表示してなる構成

 指定商品は、第9、16、36、37、40、42、44、
45類の各商品・役務です。

 ところが、この商標は、

(1)登録第0505511号商標

 長方形の枠の中に、ややデザイン化された「りびんぐ」の文字と
「リビング」の文字とを上下二段に横書きしてなる構成

(2)登録第5192451号商標

 黒色の縦長長方形の中に下から上に向かって「LIVING」の
欧文字を書してなり、その長方形と一部が重なり頂点を鈍角とする
線を描いた図形の中に「リビング」の片仮名を横書きしてなる構成

(3)登録第5699299号商標

 「リビング」の片仮名と「LIVING」の欧文字を上下二段に
横書きしてなる構成

(4)登録第5767952号商標

 「RE VING」の欧文字と「リ・ビング」の片仮名を上下
二段に横書きしてなる構成

 と類似する、とされて一旦は登録が認められませんでした。


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★判断の分かれ目♪
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 そこで、登録が認められないのはおかしい、として拒絶査定不服
の審判(不服2017-008261号)が請求されました。

 では、審判でどんなやりとりがあったか紹介します。

 まず、この商標の構成は、

「角が丸い四角形及び家と思しき図形に重ねて、「d」及び「リビ
ング」の文字が表されており、全体が一体のものとして看取される
ものである。」

 そして、

「その構成中の文字部分については、「d」の文字がひときわ大きく
顕著に表されており、看者に強く印象付けられるものであり、
また、「リビング」の文字は、「生きていること。生活。暮らし。
また、住まい。」(「広辞苑第六版」株式会社岩波書店)の意味を
有する語であるところ、」

「生活、暮らしに関する分野において、一般に親しまれ、広く使用
されている語であるから、生活や暮らしにかかわる商品やサービス
において、該文字は、さほど強い識別標識として機能するとはいえ
ないものである。」

 そうすると、

「その構成全体が一体のものとして看取されるものであって、かつ、
その構成中の文字部分についても、「d」と「リビング」の文字
が一体性をもって看取されるものであるから、「dリビング」と
して認識されるというのが相当である。」

 そして、

「「dリビング」の文字は、特定の意味合いを理解させるとはいえ
ないものである。」

 してみれば、

「その構成中の文字部分に相応して、「ディーリビング」の称呼を
生じ、特定の観念を生じないものである。」

 一方、引用商標1は、

「上段の「りびんぐ」の文字部分は、下段の「リビング」の文字
部分をデザイン化した平仮名で表したものとして無理なく理解できる
ものである。」

 そして、
「「リビング」の文字は、「生きていること。生活。暮らし。また、
住まい。」の意味を有するものである。」

 してみれば、

「その構成文字に相応して「リビング」の称呼を生じ、「生活、
暮らし」程の観念を生じるものである。」

 引用商標2は、

「「LIVING」及び「リビング」の文字は、「生きていること。
生活。暮らし。また、住まい。」の意味を有するものである。」

 してみれば、

「その構成文字に相応して「リビング」の称呼を生じ、「生活、
暮らし」程の観念を生じるものである。」

 引用商標3は、

「上段の「リビング」と下段の「LIVING」の文字部分は、
同じ意味を有する片仮名と欧文字を表したものとして無理なく理解
できるものである。」

 そして、

「「リビング」及び「LIVING」の文字は、「生きていること。
生活。暮らし。また、住まい。」の意味を有するものである。」

 してみれば、

「その構成文字に相応して「リビング」の称呼を生じ、「生活、
暮らし」程の観念を生じるものである。」

 引用商標4は、

「「リ・ビング」の文字は、「RE VING」の読みを表した
ものと無理なく理解できるものである。」

 そして、

「「リ・ビング」及び「RE VING」の文字は、いずれも辞書等に
採録のない語であって、特定の意味合いを有しない一種の造語
として理解されるものである。」

 してみれば、

「その構成文字に相応して「リビング」の称呼を生じ、特定の観念を
生じないものである。」


 そこで、これらと対比すると、外観については、

「それぞれの構成文字、図形の有無において、明らかな差異を有する
ものであるから、本願商標引用商標とは、外観上、明確に区別
できるものである。」

 称呼は、

本願商標から生じる「ディーリビング」の称呼と引用商標から
生じる「リビング」の称呼とは、その音構成及び音数において明ら
かな差異を有するものであるから、称呼上、明確に聴別されるもの
である。」

 観念は、

本願商標は、特定の観念を有しない造語であり、引用商標1、2
及び3は「生活、暮らし」程の観念を生じ、引用商標4は特定の
観念が生じないものであるから、本願商標引用商標は、観念上、
類似するところがないものである。」

 として、

「外観、称呼及び観念において類似しないものであるから、これを
その指定商品及び指定役務に使用しても、両商標は、商品及び役務
の出所について誤認混同を生じるおそれのない」非類似の商標
されました。


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★事例からわかったネーミングのツボ♪
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 今回は、商標の一部が共通する商標の類似が問題となりました。

 商標の一部が共通していても、図形を含めて全体で異なる印象を
与えるものであれば非類似になる場合が多いです。

 図形を入れたりそれ以外の文字部分を目立たせたりすることが
真似とは言わせないツボになります。 

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 お役に立ちましたでしょうか?

 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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真似とは言わせない!ネーミングのツボ(毎週火曜日発行)

ご質問・ご感想お待ちしております!

  編集・発行 深澤 潔
  http://brand-service.biz/

 各種商品・サービスのネーミング、会社ロゴ等の商標登録関連
を扱っております
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