スポンサーリンク

HOME > コラムの泉 > 登録第6054046号:「MOWLAS」

コラムの泉

登録第6054046号:「MOWLAS」

カテゴリ
企業法務  >  知的財産権
最終更新日
2018年09月11日 13:07
著者
明立特許事務所 さん
ポイント
478,805ポイント
ポイントランキング100

------------------------------------------------------------
□■□【真似とは言わせない!ネーミングのツボ】□■□
■□                     
□                       9月11日号
------------------------------------------------------------

 弁理士 深澤です。

------------------------------------------------------------
★このメルマガの目的♪
------------------------------------------------------------

 このメルマガでは、商標の審判・裁判事例等を通して、

○どんな商標が類似といわれたのか
○識別力のある商標とはどんなものなのか

 といったことから、ネーミングを考える際のツボを明らかにして
いきます。

(配信中止はこちらまでhttp://www.mag2.com/m/0000241197.html)

 それでは、今週も始めます。

------------------------------------------------------------
★今回の事例♪
------------------------------------------------------------

 今回取り上げるのは、

○登録第6054046号:「MOWLAS」

 指定役務は、第35,38,42類の各役務です。

 ところが、この商標は、

 登録第5945791号:

 「モーラス」の片仮名と「MOHRUS」の欧文字を上下二段に
横書きしてなる構成

 と類似する、とされて一旦は登録が認められませんでした。


------------------------------------------------------------
★判断の分かれ目♪
------------------------------------------------------------

 そこで、登録が認められないのはおかしい、として拒絶査定不服
の審判(不服2017-018042号)が請求されました。

 では、審判でどんなやりとりがあったか紹介します。

 まず、この商標

「文字は、一般的な辞書に掲載がなく、また、特定の意味合いを
有する語として知られているとも認められないものであるから、
これを称呼する場合には、我が国において親しまれたローマ字の
読み又は英語における発音に倣って称呼されるとみるのが相当
である。」

 そうすると、

「その構成文字に相応して、「モウラス」の称呼を生じ、特定の
観念を生じないものである。」

 一方、引用商標は、

「その構成中の上段の「モーラス」の文字は、下段の「MOHRUS」
の欧文字の読みを特定したものと容易に理解されるものであり、
また、「モーラス」及び「MOHRUS」の語は、一般的な辞書に
掲載がなく、また、特定の意味合いを有する語として知られて
いるとも認められないものである。」

 そうすると、

「その構成文字に相応して、「モーラス」の称呼を生じ、特定の
観念を生じないものである。」

 そこで両者を対比すると、

「外観においては、両商標は、上記(1)及び(2)のとおりの
構成からなるところ、本願商標は欧文字のみを一段に表してなる
のに対し、引用商標は片仮名と欧文字を二段に表してなるもので
あり、また、それぞれの構成文字の書体が相違することから、
その印象が大きく異なり、」

 さらに、

「欧文字部分を比較してみても、両者は、語頭の「MO」と語尾の
「S」の文字を共通にするものの、中間部において「WLA」と
「HRU」の3文字の差異を有し、その差異が共に6文字という
比較的短い文字構成からなる両者の視覚的印象に与える影響は大きい
ことから、両商標は、外観上、明確に区別し得るものである。」

 称呼は、

本願商標から生じる「モウラス」の称呼と引用商標から生じる
「モーラス」の称呼を比較すると、両者は第2音において「ウ」
と長音の差異を有するものの、「ウ」の音がその前音「モ」と二重
母音の関係となり、長音のように発音されることから、両商標は、
称呼上、相紛れるおそれがあるものである。」

 観念は、

「いずれも特定の観念を生じないものであるから、両商標は、観念上、
比較することができない。」

 として、

「称呼において相紛れるおそれがあるとしても、観念において比較
することができず、外観において明確に区別できるものであり、
その外観における相違が顕著であることから、称呼の類似性が外観
における差異を凌駕するものとはいい難く、」

 両者は相紛れることのない非類似の商標とされました。


------------------------------------------------------------
★事例からわかったネーミングのツボ♪
------------------------------------------------------------

 今回は、称呼が相紛れるおそれがある商標の類似が問題となり
ました。

 称呼が紛らわしくても外観や観念で異なる場合には非類似になる
こともあります。

 違いをできるだけ大きくさせることが真似とは言わせないツボに
なります。 

------------------------------------------------------------
 お役に立ちましたでしょうか?

 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

************************************************************
真似とは言わせない!ネーミングのツボ(毎週火曜日発行)

ご質問・ご感想お待ちしております!

  編集・発行 深澤 潔
  http://brand-service.biz/

 各種商品・サービスのネーミング、会社ロゴ等の商標登録関連
を扱っております
************************************************************



スポンサーリンク

絞り込み検索!

現在19,095コラム
新規投稿する

スポンサーリンク

お知らせ

調査レポート公開

労働実務ケーススタディ集

スポンサーリンク

注目の検索キーワード

注目のコラム

注目の相談スレッド

スポンサーリンク