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コラムの泉

できる人とできない人の差は!(第8話)検査、検品担当者!

カテゴリ
その他  >  経営
最終更新日
2007年07月30日 16:04
著者
彩愛コンサルピア さん
ポイント
3,741,047ポイント
ポイントランキング100

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          シリーズ「できる人とできない人の差は!」

        <第185回>[(第8話)検査、検品担当者!]

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「できる人とでき
ない人の差は!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介してい
きます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「検査、検品担当者!」
1.検査員の不良発見率(検出率)のバラツキ!
2.不良発見能力の高い検査担当者
【3】職場のコンピテンシーを自己チェックする
【4】今日のポイント
【5】編集後記

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工場であれば受入検査、工程検査(中間検査)、出荷検査(最終検査)など部材
や製品を検査して不良や欠陥を発見する仕事があります。

倉庫業や物流業では「流通加工」という荷主に対するサービス業務があります。
その中に検品という業務があります。員数や品番確認、傷などの外観検査をして
不良や欠陥を発見する仕事です。

不良や欠陥を発見するだけに止まらず、関係部門にそれらの処置をさせて滞りな
く出荷できるようにするところまでの仕事をやらせている会社もあります。


【1】心に刻んでおきたい言葉

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まず標準作業マニュアル通りこなし、その上に各人の使命感のようなものが乗っ
ていかなければなりません。

       平野幸久 

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【2】メルマガ本論

[(第8話)検査、検品担当者!]

ここ十年日本の犯罪の検挙率は年々低下の一途をたどっています。

原因は大きく二つあります。

一つは、事件の発生件数が右肩上がりで増加し、警察官の人数を若干増やしたぐ
らいでは追いつけない状況です。二つ目は、犯罪の手口が巧妙になり、なかなか
尻尾を捕まえにくい状況があります。振り込めさぎやネット犯罪などはそれに該
当するでしょう。

一つの事件が解決しないうちに次々事件が発生します。落ち着いて一つの事件に
取り組んでいられない状況になっているというわけです。

一方、工場では受入検査や工程検査、出荷検査というように各段階で検査作業が
あります。受入検査で漏れた不良は工程を通っていく間に網に掛かる可能性は高
いのですが、中には受入検査イコール出荷検査という場合もあります。完成品で
購入し、検査が合格ならそのまま出荷される場合です。社内で生産したものは出
荷検査がすなわち最終検査ということになります。

厳しい検査をして出荷したつもりなのに出荷後不良が発生し、クレームとなった
り時には回収騒ぎに発展する例は多いです。そうなると莫大な出費となり、業績
が大幅に低下します。三菱自動車を思い出してください。市場や顧客の信用を失
い、ブランドイメージが低下し、最悪の場合は雪印食品のように会社の消滅に至
るのです。

検査の自動化を図っていてさえ不良が漏れる場合があります。人の五官による検
査でも当然漏れが生じるのです。

1.検査員の不良発見率(検出率)のバラツキ!

検査員の不良発見率はどれぐらいだとお思いでしょうか。私はサラリーマン時代
に実験をして確かめたことがあります。

長さ10センチほどのシャフト状の部品に切り欠き、溝加工、段差加工、雄ねじ、
雌ねじ、面取りなどの加工を施した比較的シンプルな部品100個の中に異なる
不良品を10個混入させ、10人の検査員に個別に全数検査をさせてデータをと
りました。

常日頃から不良発見率の高い人は9個不良を発見しました。5個発見した人が最
も多く5人でした。最も発見率の低い人はたった2個しか発見できなかったので
す。残りの8個は見逃しです。

これが不良発見率の人によるバラツキの実態だと思っていただいて間違いありま
せん。

不良発見率の高い人と低い人の差は一体何か。これを突き止めて対策を考える必
要があるのです。

部材を購入しているサプライヤーが不良を出したとき、原因と再発防止対策を書
面で提出させている会社は多いです。私もかつて要求しました。

ところがサプライヤーは「原因:不注意による。対策:今後全数検査して納入す
る」と書いてくるところが結構ありました。程なく再発すると「原因:不注意に
よる。対策:二重に全数検査して納入する」と書いてきたところがありました。
仮にまじめにやればコストアップで続かなくなるはずです。

【おそまつな検査員】

不良発見率の低い検査員は、「疑ってみない」という性格的な特徴があります。
不良はあるはずだからそれを何が何でも発見しなければという思いが弱いのです。

「緊張感」や「集中力」、「慎重さ」も大いに不足しています。さらには図面や
仕様書に忠実に検査しようという「忠実さ」や「判断力」も欠けています。

このような検査担当者のコンピテンシー評価は以下のようになります。

【「緊張感」⇒×、「集中力」⇒×、「几帳面さ」⇒×、「忠実さ」⇒×、「慎
重さ」⇒×、「冷静さ」⇒×、「判断力」⇒×、「疑問力」⇒×、「忍耐力」⇒×】

上記のような評価の人は現時点では検査員としては不向きということになるので
す。列記した評価項目のコンピテンシーの弱さを自覚させ、教育訓練して一定の
水準に達してからでなければ検査員としての業務に就けてはいけないのです。

2. 不良発見能力の高い検査担当者

不良発見能力の高い検査員は「疑い深い」性格がよいほうに発揮されます。不良
はきっとあるはずだと思って検査作業をやっているのです。もし不良が発見でき
ないと自分は見逃してしまったのではないかと自分までをも疑います。

「疑わしいものを罰する」、「臭いものには蓋をしない」という性格も持ち合わ
せています。なんとなく怪しいと思うものは一旦はねておき、上司のところに持
ってきて相談したり判断を仰ぎます。これが不良発見に大きく貢献しているので
す。

図面や仕様書に忠実に検査することに心がけ、「緊張感」と「集中力」を常に維
持しながら検査作業をやります。これも大事なことで、「忠実さ」に欠けるいい
加減な人はみんな見逃してしまうのです。

【不良発見率の高い検査担当者】

不良発見率の高い検査員は不良を発見することに“生きがい”を感じているよう
にも見えます。見逃したらあとで大変なことになるような不良をいとも簡単に発
見してくれます。

このような検査担当者のコンピテンシー評価は以下のようになります。

【「緊張感」⇒◎、「集中力」⇒◎、「几帳面さ」⇒○、「忠実さ」⇒◎、「慎
重さ」⇒◎、「冷静さ」⇒○、「判断力」⇒◎、「疑問力」⇒◎、「忍耐力」⇒◎】

検査という業務は誰にでもできる軽作業と考えている会社があり、はっきり言っ
て余剰人員やアルバイト、フリーターを当てている会社は多いです。

これでは不良発見率は低く、何のために検査しているのか分からなくなります。

検査員の業務を単に不良を発見する検査作業にと止まらず、不良発生元へフィー
ドバックし再発防止に役立つ情報の提供やアドバイス、あるいはアクションまで
を行わせている会社もあります。すばらしいことです。

コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp

【3】職場のコンピテンシーを自己チェックする

検査担当者の「仕事の正確さ」なるコンピテンシーの現状レベルをチェックして
みることは有効です。

<行動基準の例>

検査作業は正確で不良発見率が高く、かつ検査作業のスピードも周囲の検査員に
は負けていなかった。

<正に当てはまる◎>、<どちらかといえば当てはまる○>、<どちらかといえ
ば当てはまらない△>、<全く当てはまらない×> ← どれに印が付きますか。

===================================

検査の自動化はある程度図ることは可能であり、現に実現している会社は多いの
ですが多品種少量の生産や五官に頼る官能検査では人手による検査に頼るケース
が多いです。したがって検査員の質が問われるのです。

職場の皆さんはどれに印が付きましたか。もし<正に当てはまる◎>に印が付い
たなら、皆さんの「仕事の正確さ」なるコンピテンシーは磨かれているので、不
良発見率が高く品質確保に貢献してきました。その結果、会社の信頼確保、強い
ては業績向上に貢献してきたに違いないのです。

<正に当てはまる◎>以外に印が付いた職場の皆さんは「仕事の正確さ」なるコ
ンピテンシーを磨く必要があるのです。

【4】今日のアドバイス

1.検査員のバラツキは非常に大きく、不良発見率の高い人と低い人がいること。

2.全数検査を実施しても全ての不良を発見できるわけではないこと。

3.検査作業はだれでもできる軽作業などと考えてはいけないこと。

4.不良発見率の高い人は持って生まれた性格と不良発見につながるコンピテン
  シーが高いこと。

【5】編集後記

毎日のように新聞に企業の「お詫び広告」が掲載されています。不良品の回収の
お願いも同時に掲載されていますから莫大な経費を要することでしょう。

しかし、「今後は管理を強化し再発を防止します」と決まり文句が載っています。
こんなことでは再発防止にはならないのです。

不良は元から根絶する活動と不良発見力の飛躍的な向上を図らなければ、いずれ
再発してしまうのです。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=


次回予告
次回は、シリーズ「できる人とできない人の差は!」第9話「設計技術者!」を
解説します。

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発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから 3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/

(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから http://www.ss-net.com

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