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コラムの泉

半休取得後、残業をしたときの割増手当はどうなる?

カテゴリ
労務管理  >  労働基準法
最終更新日
2008年02月20日 09:51
著者
グレース・パートナーズ社労士事務所 さん
ポイント
2,888,566ポイント
ポイントランキング100

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           会社を成長させる人事の秘訣

             第80号 2008.2.20

       意外と知られていない割増賃金のルール
半休取得後、残業をしたときの割増手当はどうなる?

 発行【佐佐木社会保険労務士事務所】 http://www.sasaki-sr.net/
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●こんにちは、社会保険労務士の佐佐木由美子です。

 まだまだ寒い日が続いていますが、お元気でお過ごしでしょうか?

 冬のスポーツといえば、マラソンがありますね。

 先週末は、第2回目となる「東京マラソン2008」が開催されました。

 全国各地から様々な方が集結してのスポーツの祭典。

 熱い映像を見ていると、「走ってみたいなぁ・・・」と思ってしまいますが、

 ある程度のトレーニングは大切なのでしょうね。

 ・・・もしかしたら、

 来週から駒沢公園を走っているかもしれません!(笑)


 
●ところで、今回は意外と知られていない割増賃金のルールについて

 お伝えしたいと思います。

 時間外労働については、労使トラブルになりやすい部分でもありますが、

 日常の労務管理において、特にご質問を多くいただくものについて

 ご紹介させていただきます。




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意外と知られていない割増賃金のルール
 ~半休取得後、残業をしたときの割増手当はどうなる?
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●成果と賃金がリンクしない、そういった悩みの声を聞くことが少なくありません。

 労働基準法は、今から約60年前に出来た法律で、労働対価=労働時間といった

 考え方が根底にあることは否めません。

 とはいえ、この国で労働者雇用して会社を経営していくには、

 コンプライアンスを全く無視するわけにはいかないことは

 皆様もご承知のことと思います。

 そこで、労使トラブルとなりやすい、お金に関連する労働条件について、

 今一度整理して見ていきましょう。



労働基準法第37条では、時間外、休日及び深夜の割増賃金について

 法定労働時間を超えて労働させたり、休日に労働させた場合において、

 「通常の労働時間又は労働日の賃金の計算額の二割五分以上五割以下の

 範囲内でそれぞれ政令で定める率以上の率で計算した割増賃金

 支払わなければならない」としています。

 この表現だけ見ると、何とも難しく感じてしまいますが、

 政令部分を含めて要約するとこういうことです。


 【時間外労働の割増率】

 ・時間外労働   2割5分以上

 ・休日労働    3割5分以上

 ・深夜労働    2割5分以上

 
 時間外労働とは、厳密にいうと、「法定労働時間」を超えたもの

 を意味しています。

 法定労働時間は、原則として1週について40時間、

 1日について8時間と定められています。

 例えば、会社が独自に決めた「所定労働時間」は、

 この法定労働時間を超えないように定めることになっていますので

 9時~17時の7時間就労の会社もあることでしょう。

 この場合は、例えば1時間残業したとしても、

 上記の割増率を適用する義務はありませんので、

 時間単価の100%を支払えば足ります。


休日労働についても誤解があるようですが、

 法定休日(1週間に1日または4週に4日の休日

 と所定休日は異なりますので、それに応じて

 割増賃金の取扱いも異なってきます。

 ただし、これは各社における就業規則において、

 どのように定めているかによります。

 法定休日就業規則で「日曜日」としている場合、

 土曜日に出社して労働したとしても、ここでいう

 休日労働にはあたらないため、通常時間外の2割5分以上の割増率

 として差し支えありません。

 (就業規則で、土曜日も3割5分としていれば、土日同じ率になります。)

 


●ところで、深夜労働とはいつの時間帯を指すのかというと、

 夜10時から翌朝5時までの労働時間のことです。

 例えば、9時~18時の勤務時間で、残業が23時まで

 あった場合、

 18時~22時→ 2割5分以上

 22時~23時→ 5割以上(2割5分+2割5分)

 の割増率、となる訳です。


 また、コンビニエンスストアなどでよくある例ですが、

 シフト制のアルバイトで、22時から翌朝5時までの

 勤務の場合、

 8時間以上の勤務ではありませんので、2割5分の時間外割増は

 不要ですが、深夜労働に関する割増率は適用されます。

 つまり、時給が1000円の場合、250円が深夜割増として

 付与しなければならないことになります。



●それでは、年次有給休暇で半日単位の「半休」を取った

 場合で、なおかつ残業が発生した場合、割増率は

 どのようになるでしょうか?


 例えば、9時~18時が所定労働時間で、午後出社の14時から

 22時まで働いたとしましょう。

 この場合、18時から22時までの4時間分を、2割5分以上の

 割増率で計算すべきだと思いますか?



 労働行政は、実労働主義の立場を取ります。

 実際に労働している時間が8時間となりますから、

 割増賃金は支払う必要はない、ということになります。

 ただし、18時から22時については、給与額に含まれていないため

 年次有給休暇を通常通りの賃金で支払っている場合

 割増のない時間給相当額を支払う必要があります。

 この点については、どうぞ誤解のないように。


●割増率については、ご存知の方も多いかと思いますが、

 実際の運用となると、戸惑う場面も少なくないようです。

 弊所の顧問先においても、就業規則と割増率の計算について

 お問い合わせを受けることがありますが、

 現場は常にイレギュラーの多発地帯。

 緊急事態で、年次有給休暇中とはいえ、どうしても

 出社して欲しいこともあるでしょうし、

 労使双方、また顧客の希望等で様々なことが起こりえます。

 臨機応変に対応したいものですね。


 


 それでは、ますます貴社が発展しますように!





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┃編┃集┃後┃記┃
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●先日、表参道ヒルズの2周年パーティーに参加しました。

 完全招待制で、建物全体がパーティー会場というユニークな企画。

 そこでの流れるチョコレート・タワーのお味が忘れられません。

 写真はこちらのブログで↓
 
 http://sasakiyumiko.seesaa.net/article/82996091.html
 

●今日のブログ「女性社労士・佐佐木由美子の感動Express」

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