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コラムの泉

注目裁判例からみる皆勤手当

私は一人暮らしになって以来、年末年始は温泉でゆっくりと一人で過ごすようにしているのですが、
今年は思い切って40年ほど前に家族で一緒に暮らしていた香港に行ってみることしました。
妻の生前から二人で行ってみようと話していたのですが果たせず、右足の障害が前より悪くなり、
一人での海外旅行はリスクが大きすぎると諦めていました。で
も、今回は息子が一緒に行ってくれることになったので、思い切って行ってみることにしたのです。

  1998年以前に香港に行ったことある方なら覚えていると思いますが、香港には世界一着陸が難しいと
言われた飛行場がありました。1998年7月に閉鎖した「啓徳空港」です。香港への旅行は、乗っている
飛行機が滑走路への着陸進入の際大きく機体を傾けつつ九龍仔公園上空近辺で機体を右旋回させ、
ビル群すれすれの高さを飛行して着陸する「香港アプローチ(香港カーブ)」で有名でした。
着陸時の眼下に広がる高層住宅に“ぶつかるんじゃないかぁぁ!”とのとてもスリリングな体験は、
今でも鮮明に覚えています。“懐かしいなぁ、香港カーブ”

  今度香港に来た大きな理由の一つが、「新年祝賀花火大会」の鑑賞でした。この花火大会は
ビクトリア湾で行われ、15分ほどのショーが楽しめます。
新年12時とともに香港のニューイヤーを飾る沢山の花火が湾に停泊している花火船から一斉に
打ち上げられました。百万ドルの夜景とも言われる香港の美しい夜を壮大な花火のショーがさらに
美しく彩って、新しい年を盛大に祝います。香港島側、九龍半島側、あるいは船の上や高層ビルからなど、
色々な場所から楽しむことができますが、一番のスポットは、何といっても花火を一望できる
ハーバービューのホテルです。今回は、息子が予約をしてくれていたので、部屋から新年花火ショーを
楽しむことができました。
40年前は、12時に一斉に家々から放り出される爆竹花火の危険と音に悩まされた記憶がありますが、
まさに隔世の思いでした。

  今回の香港旅行は、とくに何をするでもなく、新年の花火ショーを楽しめるハーバービューの
良いホテルに泊まり、美味しい中華料理を食べ、昔、妻と行ったことのある繁華街などを散策するだけの
目的でした。
中環(セントラル)、湾仔(ワンチャイ)、銅鑼湾(コーズウェイベイ)、セントラルパーク等をMTRと
足で巡り、最後にピークから香港の百万ドルの夜景を見て、40年前の思い出に区切りをつけました。

 今回久しぶりに行って驚いたことは、香港市内が随分と中国色を強めたことです。街中の看板に中国の
簡体字が目立ち(元々香港は台湾と同じ繁体字を使っています)、人々の会話でも北京語(元々香港は
広東語です)が聞こえてきました。40年前は、北京語や簡体字はこんなに目立たなかったし、
街では広東語と英語が幅をきかし、北京語の会話は殆ど聞こえてきませんでした。

 ツアーでピークに行ったときも元々はピーク・トラム(ケーブル・カー)に乗って行く予定でしたが、
この時期は中国からの観光客で溢れかえっているとのことで、急遽バスに変えられてのピーク行きとなりました。
ガイドの話では、ピーク・トラムに乗るためには3時間程立ったまま待たなければならないし、トイレなどの
ために立ってる場所を空けたら、又新たに後ろから並び直さなければならないとのこと。
そして、並んでいるのは世界に勇名を馳せている大陸からの中国人です。日本人にはとても太刀打ちできないと
ガイドさんが真剣な顔でアドバイスです。
“トラムのトイレは、無法地帯ですよ。女性用トイレの個室は、6~7個程あるけれど一列ではなくて各個室に
中国人団体客が並んでいて、横入り当たり前の「中国式順番待ち」。ちょっとでも長く個室を占領したら並んで
いる中国人客が怒号と共にドアをバンバン叩いて急かすという修羅場状態も覚悟して”と言います。
これが本当かどうか分かりませんが、こんなアドバイスを受けて、トラムに乗る勇気は日本人ツアー客には
とてもありませんでした。

  湾仔(ワンチャイ)、銅鑼湾(コーズウェイベイ)は、40年前と変わらない香港の光景が沢山見られました。
中華料理の店や漢方薬のお店などが並び、昔にタイムスリップしたような感じを受けました。
40年前は私も若く、妻も元気一杯でした。将来への不安もなく、香港での生活を楽しんでいました。
“あの時に戻れたらなぁ”と昔ながらの香港の風景を眺めながら、こんな思いがひょんと頭をよぎりました。


前回の「従業員通勤事故リスク」についての話は、如何でしたでしょうか。
今回は、「注目裁判例からみる皆勤手当」についての話をします。

──────────◆ 目 次 ◆──────────────
○「注目裁判例からみる皆勤手当
───────────────────────────────
(1)ハマキョウレックス事件の差戻審判決
昨年6月は、正規雇用と非正規雇用との待遇格差に関する大きな最高裁判決
(長澤運輸事件とハマキョウレックス事件)があり、たいへん注目を集めました。
このうちハマキョウレックス事件は、被上告人が皆勤手当の支給要件を満たして
いるか等について審理を尽くさせる目的で差戻しとなっていましたが、
この差戻後の大阪高裁判決が12月21日にあり、契約社員に対する皆勤手当
不支給は不合理な差にあたるとして、皆勤手当相当額32万円(32カ月分)の
支払いを命じました。
(2)皆勤手当とは
一般的に「皆勤手当」は、一定期間内においてまったく欠勤しなかった従業員
支給される手当をいいます。特に業務の多くがシフト制である会社や、欠員の
交代要員の確保が難しい会社などにおいて、従業員の欠勤や遅刻の抑制、積極的
な出勤の奨励を目的として導入される傾向にあります。時間外労働等の割増賃金
を計算する際は、基準となる賃金に含まれます。
精勤手当」「出勤手当」等という場合もあります。「精勤」は「熱心に勤務する」
というような意味の言葉ですので、「1日も欠勤しない」というほど厳密な
ニュアンスはないものの、その趣旨は皆勤手当と同様です。
(3)皆勤手当の導入割合
労働政策研究・研修機構「企業の諸手当等の人事処遇制度に関する調査」によると、
皆勤手当・出勤手当を制度化している企業の割合は、期間を定めずに雇われている
常用労働者で22.3%、パートタイム労働者で8.6%となっています。正規雇用に比べ、
非正規雇用への支給が少ないのが現状です。
(4)「不合理な格差」はNG
上記差戻判決は、正社員と契約社員の間で職務内容(配送業務)が同じであり、出勤
する従業員を確保する必要性も同じであるとして、皆勤手当について格差を認めません
でした。昨年末には、いわゆる「同一労働同一賃金ガイドライン」も公表されました。
皆勤手当だけでなく、さまざまな待遇において不合理な格差は認められない時代と
なっていることに、留意が必要です。

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