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コラムの泉

健康診断

最近は、駅のホームや病院の窓口など、はたまた公共の場所などで激昂し、キレる中高年者が
増えているそうです。しかもそうした人たちは一見したところでは、普通どころか上品で良識が
ありそうな男性に多いとも言われています。
実は私も2か月ほど前、初老の紳士がキレている現場に遭遇しました。
先日、昼食をとろうと池袋のデパート内のちょっと高級そうな和食店に入り、何を食べるかメニュー
を眺めているとき、ついさっきまで店員と穏やかに会話していた初老男性がいきなり大声で
キレはじめたのです。
どうも前回食べた料理が、今回はメニューに無いことに腹を立てたようでした。
ひと悶着のあと、私の注文を聞くために来たその店員に興味津々だった私は、“大変ですね、
ああいう人多いの?”と尋ねてみたら“最近増えてんですよね。少なくとも二日にお一人ぐらいは……”
という答えが返ってきました。予想外の多さに、私もえらくびっくりしたのを覚えています。
キレる中高年が増加していることは、知っていました(私も時々キレる老人になることがありますので…)
けれど、まさか高級和食店にもそんなに出没しているとは
……。「恐るべし、キレる中高年?」

心理学博士の榎本博明さんは、著書『中高年がキレる理由(平凡社新書)』の中で、彼らには
“こんなはずじゃなかった”という思いがあることを挙げています。
若い人を惹きつける「仕事で自己実現」とか「好きを仕事に」などのキャッチフレーズは、今では
当たり前のように使われていますが、今の中高年が就職した頃、はあまり使われない言葉でした。
当時は「働くのは生活のため、どこでもいいから就職する、潰れそうもない会社に入れればといい」
という感じでしたので、「仕事で輝きたい!」などと言っている今の若い人には本能的に反発を
覚えるのかもしれません。然し、本当の敵は「若者」ではなく、頼りにしてきた「会社」だったのです。
中高年者が過ごしてきた今までの会社では、終身雇用や年功序列が保証されていました。その為、彼らは
低い賃金や意に沿わない仕事でも黙々と働いてきました。
勤務を続けていればいずれ「中高年になったとき報われるから」と会社を信じ、私生活を犠牲にして
までサービス残業や休日出勤もこなしてきたのです。

然し、そんな彼らが中高年になったときに、その頼りにしていた会社が変わってしまいました。
デフレ経済が長引いた上、グローバル競争も激化していき、会社は生残りのため減量経営を始めたのです。
年功序列や終身雇用のはずだったのに「成果主義賃金とか現行の職務遂行能力」とかを言い出して、
プログラムやらAIを使いこなせる若い人と比較されてしまう組織に大転換してしまったのです。

「自分より上の世代はしっかりと退職金や年金をもらって、悠々自適の老後を送っているのに…、
何で俺たちが……」。そんな不公平感も、彼らにとってはストレスになっているようです。
また、彼らが若手社員のときは外回りをして時間が余ったら、映画を見ようが喫茶店に行こうが、
バレることはそうそうありませんでした。
だが今は携帯電話やスマホがあるおかげでしょっちゅう会社から連絡が入るし、下手すりゃ居場所まで
分ってしまいます。これでは外回りに出ても自由も解放感もあったものではありません。
挙句の果てには「古いことはよく知っていても、新しい技術になかなか適応できないジイさん達は使えない」
と会社では言われるようになってしまいました。
“滅私奉公で会社の発展を支えてきたはずなのに……”という行き場のない不満が心の底に溜まり、それが
折に触れてキレてしまう背景となっているようです。

前回の「注目裁判例からみる皆勤手当」についての話は、如何でしたでしょうか。
今回は、「健康診断」についての話をします。

──────────◆ 目 次 ◆──────────────
○「健康診断
───────────────────────────────
 「健康診断定期健康診断は 1 年に 1 回の実施が 義務付けられていますが、その狙いは、
健康状態を調べるとともに、疾病の有 無や、その兆候を見つけるところにあ ります。
つまり、疾病の予防と早期発 見・早期治療のためにも、健康診断は欠 かすことのできない
ものなのです。 健康診断を実施することは事業者の 義務であり、受診することは労働者
義務ですが、労働者に対しては法律上 の罰則はないため、業務多忙等を理由 に健康診断
拒否する労働者もいます。
そこで、企業は受診拒否を回避する ための工夫が必要となります。受診拒 否を懲戒処分
対象とすることなども 効果的ですが、何より大切なことは、健康管理の重要性と、そのための
健康診断受診の重要性を啓蒙し、受診への意 識付けを行っていくことです。この取組みは、
早期に始めたいものです。
疾病の治療等で通院したりしている 方の中には、「普段から病院で診察を受けているから、
健康診断は受けなくてもよいだろう」と考えて健康診断を受けない方もいます。
然し、このような場合も、健診受診は必要です。 また、通常の診療では、治療中の疾病 に
関わる検査以外は行われません。それ以外の部位の異常を早期発見するために、全身を定期的
にチェックすることは、健康管理にとって重要なことです。負担軽減の観点から、医療機関で
治療中の労働者については、健康診断にあたり、エックス線写真など主治医に おいてすでに
取得されているデータを取得・活用して診断することが認められるようになりましたので
(平成29年8月3日基発0804第4号)、この点も伝えるとよいかもしれません。せっかく
受診しても、その結果には無関心だったり、再検査の指示を受けても放置したりといったことも
あります。せっかく受けた健診を無駄にしないためにも、結果を健康保持・増進に活かすための
啓蒙・意識付けにも取り組んでおきたいものです。


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